2週連続開催の1週目。レッドブルリンクサーキットで第8戦シュタイアーマルクGP決勝が2021年7月4日に行われた。レッドブル・ホンダのフェルスタッペンがレッドブルの地元サーキットでポールトゥウィンで今季4勝目を飾った。
スターティンググリッドは上記の順となった。
天候は晴れ、気温26℃、路面温度52℃のドライコンディションでレースがスタートした。
上位は順調にスタートしターン1の先でノリスがコース外に出ての走行を強いられてしまったものの、ほぼグリッド順にターン3に侵入。ポールスタートのフェルスタッペンはオープニングラップを1位で帰ってくる。その後2位のハミルトンから約2.7秒引き離したところで若干ペースを緩めてハミルトンと同じペースでコントロール。15周目あたりからハミルトンが少しずつ離され29周目にハミルトンが先に動きミディアムからハードタイヤに交換。フェルスタッペンは次の周に反応し ミディアムからハードタイヤに交換。 両者共にタイヤ交換直後はファーステストを記録してペースアップし、結果フェルスタッペンはハミルトンのアンダーカットを阻止(①)。その後ハミルトンはフェルスタッペンから徐々に離されていき、レース終了間際にハミルトンがファーステストラップの1ポイントを狙ってソフトタイヤに交換(②)。次の周、1分7秒058のファーステストラップを記録して2位の18ポイントと合わせて+1ポイント獲得した。
3位争いは、序盤ノリスが3位をキープし、ペレス、ボッタスと続く。9周目にペレス、10周目にボッタスがノリスをパスし、ノリスを引き離していく(③)。27周目にペレスとボッタスの差が1.4秒のときペレスがピットイン。この周ボッタスは飛ばしペレスより0.5秒早いタイムで走り次の周にボッタスがピットイン。ピットストップもペレスより1.7秒早く、コースインした時にはペレスの0.8秒前に入りオーバーカット成功(④)。その後ボッタス3位、ペレス4位のままラップを重ねる。ペレスはオーバーテイクが難しいと判断したのか、55周目に1.5秒まで近づいたところで新品のミディアムタイヤに交換しタイヤコンパウンドの差で抜く作戦にでる(⑤)。その後トップよりも早いペースでボッタスを追いかけファイナルラップで1秒差まで追いつくが抜くことができず、3位をボッタスが死守してフィニッシュ。ペレスはあと1~2周あったらバトルが面白そうだったが、4位でフィニッシュ。
グラフを見ていて面白いのが、フェラーリのルクレール。スタート直後にガスリーと接触しフロントウィングを壊し1周目にピットイン。ウィングとタイヤをハードに交換して18位まで後退。その後追い上げるが、それほどペースが上がらず39周目にピットイン。周りはタイヤ交換をしてハードタイヤで走行している中、ルクレールはミディアムタイヤに交換しコースインした時には14位。ここから追い上げ開始。グラフの傾斜角が周りの車より寝ており明らかに早いペースで走行。ベッテル、角田、アロンソ、ストロールの4台が集団になっており4台共にハードタイヤでお互いパスできない状況だが、ルクレールはタイヤ差を生かし集団全員をパス(⑥)し7位まで順位を上げてフィニッシュ。18位まで後退したが7位入賞。
残りのホンダ勢のアルファタウリの2台は、ガスリーは予選6位でポイント獲得を期待されていたが、スタート直後のルクレールとの接触でタイヤがパンク。ターン3で他車と接触しピットに戻ったがリタイアとなってしまった。もう1台の日本の角田裕毅は、ソフトタイヤでスタート。スタート直後の混乱の中ポジションをキープ。ガスリーとルクレールが後退し6位ストロール、7位アロンソ、8位ラッセル、9位角田の順の集団で終始走行。途中ラッセルがニューマチックのトラブルによりピットでタイムロスし後退。すぐにリタイアとなり角田は順位を8位に上げるも、ストロール、アロンソ、角田の順は変わらず。途中40周までミディアムタイヤをもたせたサインツとミディアムタイヤで追い上げるルクレールにパスされ、終始1秒以内で前を行くアロンソを抜けないまま10位でフィニッシュ。1ポイント獲得した。
レース結果は以下の通り。
次戦も同じレッドブルリンクで7月2日~4日に開催される。