2021年F1第19戦サンパウロGP決勝が2021年11月14日にブラジル インテルラゴスサーキットで行われ、メルセデスのハミルトンが逆転勝利を飾った。
スターティンググリッドは上記の順となった。
スプリントレース最後尾からスタートしたメルセデスのハミルトンは5位まで追い上げたが、ICE交換による5グリッド後退ペナルティが課せられ10番グリッドからのスタートとなっている。
天候は晴れ、気温23℃、路面温度52℃のドライコンディションでレースがスタートした。
ホールショットを奪ったのは、レッドブルのフェルスタッペン。ペレスも良いスタートを決めターン1で3位に上がり、2位のボッタスがターン4でアウトに膨らんだすきに2位に浮上しレッドブルの1-2体制となる。メルセデスのハミルトンは10番グリッドから6周目には3位までポジションを上げ、レッドブル追撃態勢となる。
10周目にアルファタウリの角田がストロールと接触しフロントウィングが脱落し、デブリ除去のためセーフティカーが入る。ここで、ハミルトンはレッドブル勢との差が一気に縮まる。
セーフティカーがピットに入りレース再開。ハミルトンはペレスに1秒以内の差でオーバーテイクのチャンスを伺い、10周後にペレスをパス。そこからフェルスタッペンを追いかけるがピットインする27周目まで、あまり差が縮まっていない。
27周目にハミルトンがタイヤ交換すると、28周目にフェルスタッペンもタイヤ交換しアンダーカットを阻止。その後、41周目にフェルスタッペンが先に2度目のタイヤ交換。その4周後にハミルトンがタイヤ交換しコースに戻ると、フェルスタッペンがトップ、ハミルトンが2位のまま。ここから15周の間、フェルスタッペンはストレートの速いハミルトンを抑えるが、60周目にハミルトンがフェルスタッペンをオーバーテイク。
その後はフェルスタッペンもハミルトンに着いていくことができず差が毎周広がっていく。グラフを見ると、フェルスタッペンのペースはハミルトンにパスされた後、ハミルトンとのバトルでタイヤを酷使したせいか、同じレッドブルのペレスやフェラーリよりも遅いペースとなっている。
スプリントレース最後尾からスタートしたハミルトンがこのままトップでチェッカーを受け今季6勝目。今回のレースは、とにかくハミルトンICE交換したことでストレートスピードが速かったことが勝因の1つだろう。
中団グループは、マクラーレンとランキング争いをしてるフェラーリの2台が、安定して速く、今回のレースも5-6位フィニッシュとなっている。第1、第2スティントのミディアムタイヤではあまり良いペースではなかったが、最後のスティントのハードタイヤでは2台ともトップのハミルトンと変わらないペースで走れている。
7位のアルファタウリのガスリーは、フェラーリの後ろを走行していたが、最後のタイヤ交換後は1ストップ作戦のアルピーヌの2台に阻まれるが62周に抜け出し7位フィニッシュとなった。
日本の角田裕毅は、15番グリッドから一人だけソフトタイヤでスタートし、スタート直後は13位まで順位を上げるがストロールとの接触でフロントウィングを壊しピットインを余儀なくされ、更にストロールとの接触で10秒ペナルティとなり後方に沈んでしまいスタートと同じ15位でフィニッシュした。
ファーステストラップはレッドブルのペレスが獲得、ドライバーオブザデイは、10番グリッドから追い上げて見事優勝したハミルトンが選ばれた。
レース結果は以下の通りとなった。