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TIME GAPでみる Rd.16トルコGP メルセデス ボッタスがポールトゥウィンで今季初優勝

2021年F1第16戦トルコGP決勝が2021年10月10日にトルコ イスタンブールパークサーキットで行われ、ウェットコンディションの中、メルセデスのボッタスが今季初優勝を飾った。

スターティンググリッドは上記の順となった。メルセデスのハミルトンが予選1位だったが、ICUの4機目投入で10グリッド降格となり11番手スタートとなっており、ここからどこまで追い上げることができるかが見どころである。その他、サインツとリカルドが規定数オーバーのパワーユニット部品投入で、最後尾グリッドとなっている。

天候は雨、気温16℃、路面温度18℃のウェットコンディションで、全車インターミディエイトタイヤでレースがスタートした。

ホールショットはポールポジションのボッタス。後方で、5番手スタートのアロンソがガスリーと接触してターン1でスピン。18位まで順位を落としてしまう。

ハミルトンは1周目にすぐさま前のベッテルを抜いて9位となる。2周目に角田の後ろを走行し何度かオーバーテイクを試みるが角田が頑張って8周もの間ハミルトンを抑えている。これによって同じレッドブルグループであるフェルスタッペンを援護(①)。やっとの思いでハミルトンは角田をパスした時には、トップから19秒後方となりレッドブルにとって、角田は良い仕事をしたと言えるだろう。その後ハミルトンはファーステストをマークしながら追い上げ、次から次へと前の車をパスしていく。角田と同じアルファタウリのガスリーの後ろにハミルトンが追いつくと、こちらは簡単にパス(②)。

次はフェルスタッペンのチームメイトのペレス。25周目あたりからペレスのペースが遅くなっているのは意図的に遅く走りハミルトンを抑え、フェルスタッペンがピットインする際に抜かれないタイム差をつける作戦のように見える。ペレスはハミルトンとのサイドバイサイドでオーバーテイクを阻止し作戦を成功させ、フェルスタッペンはハミルトンに抜かれることなくタイヤ交換を終えることができている(③)。

ほとんどの車がタイヤ交換を済ませている中、ハミルトンのタイヤはスタート時のまま。しばらくタイヤ交換でギャップが縮まったフェルスタッペンの後ろを走るが、46周目くらいからタイムが下がり始めフェルスタッペンについていけず離されていく④。51周目にピットからの説得でピットインし5位でレースを終えている。もし、ハミルトンがタイヤ無交換作戦だったら、最後の最後にペレスに抜かれての4位でレースを終えていたことだろう(赤色点線⑤)。レースはポールポジションのから危なげなく走り切ったメルセデスのボッタスが優勝。2位にフェルスタッペン、3位にペレスが入り、レッドブルにとってはレッドブルグループ(オールホンダ)でハミルトンを抑えることに成功したことで、2人のドライバーがポディウムに上がり、予選までのパフォーマンスを考えると最良の結果と言えるだろう。

中団グループは、フェラーリの2台がトップと変わらないペースで走行しており、ルクレールはフェルスタッペンについて走行している。一方サインツも良いペースで走れているが最後尾からの追い上げで遅い車の後ろでタイムをロスしているが単独走行になった終盤は、トップのボッタスより早いペースで走っている。(⑥)

アルファタウリ勢は、ガスリーは終始単独走行だったがタイヤ交換後は良いペースで周回を重ねていたが、終盤タイヤ交換したばかりでペースが上がらないハミルトンの後ろを走行しているうちにノリスが追いついてきたが(⑦)抑えて6位をキープしてフィニッシュ。一方角田裕毅は序盤ハミルトンを抑え大健闘だったが、ハミルトンとのバトルでタイヤを使い過ぎていたことで中盤にスピンをしてしまい約13秒失っている。レースフィニッシュ時、10位のオコンと角田の差が約13秒だった。もしスピンが無かったら、タイヤ交換していないオコンと10位争いをして、ポイントを獲得できていたかもしれなかった。

最終結果は以下の通りとなった。

ファーステストラップはメルセデスのボッタスが獲得、ドライバーオブザデイは、最後尾から追い上げて入賞したサインツが選ばれた。

Posted in Grand_Prix

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