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TIME GAPグラフでみるRd15.F1ロシアGP 終盤の雨でハミルトンが大逆転

2021年F1第7戦ロシアGP決勝が2021年9月26日にソチ・オートドローモサーキットで行われ、メルセデスのハミルトンが終盤の雨で逆転優勝を飾った。

スターティンググリッドは上記の順となった。予選では雨上がりの難しいコンディションの中タイミング良くソフトタイヤに交換したドライバーが上位に入り、マクラーレンのノリスが自身初ポールポジションを獲得した。2位にフェラーリのサインツ、3位にウィリアムズのラッセルが入った。

FIAデータを引用しグラフ作成

天候は曇り、気温19℃、路面温度22℃のドライコンディションでレースがスタートした。TIME GAPで見てみると、序盤トップのサインツとノリスは速いペースで6週目まで3位以降を引き離していく。一方3位のラッセルは後続を抑えてトップより1秒遅いラップが精いっぱい。7位のペレスまで各車の間隔が1秒以内で接近戦となっている。

トップの2台は6週目までに3位のラッセルに対して8秒まで引き離し、それ以降、トップのサインツがペースを緩め徐々に3位以降との差が縮まっていく。

13周目にノリスがサインツをパスし直後にサインツはピットイン。ノリスがトップ、2位がリカルド、3位がハミルトンとなる。ハミルトンはリカルドを抜くことができず、トップからのギャップが徐々に大きくなっていく。22周目にメルセデスはタイヤ交換と見せかけてピットクルーがタイヤ交換の準備をするのを見てリカルドがピットイン。ハミルトンは前が開いたところでペースアップ。

ハミルトンがタイヤ交換後、リカルドをオーバーカット成功。前が開いておりノリスとの差が一気に縮まり37周目に追いつく。ノリスも必死に抜かれまいとファーステストを出しながらペースアップし47周目まで1秒前後の差で抑えている。このままゴールと思いきや47周目あたりから雨が降り出す。中団のボッタスやフェルスタッペンらはインターミディエイトに交換するが、ハミルトンはピットからのタイヤ交換指示を拒否するも50周目にタイヤ交換。ノリスはステイアウトしたが、次の週には水しぶきが高く上がるほどの雨になり、ノリスはターン2でスピン。やっとの思いでピットに戻ってタイヤ交換してコースに出た時には8位まで後退。でも、すぐさまライコネンをパスして7位に浮上している!
結局ハミルトンは最後のチャンスであるタイヤ交換のタイミングでインターミディエイトに交換し優勝。ハミルトンも1周タイヤ交換の判断が遅かったら6位くらいまで後退しており、ポイントランキングトップのフェルスタッペンに優勝を明け渡していたとこだった。

最後尾からスタートしたフェルスタッペンは、2周目には4台抜きボッタスにすぐ追いつく。ボッタスはフェルスタッペンを抑えてハミルトンに近づかせない作戦が4周後にはパス。その後もトップより早いペースで次々とオーバーテイクを決めている。27周目にタイヤ交換するがリカルドを抜くことができず、アロンソにも抜かれ、トップがペースを上げたことで、右上がりのギャップになっている。しかし、雨に助けられインターミディエイトへ早々に交換したことと、フェルスタッペンより遅くにタイヤ交換したドライバーは続々とフェルスタッペンより後退していき、気が付けば2位までジャンプアップ。終盤アロンソに抑えられていた時点で中盤でのフィニッシュと思っていたが、2位フィニッシュは想定外で、チャンピオンシップを考えると最小限のダメージでレースを終えることができた。

日本の角田裕毅はスタート直後のターン2でコースオフし最後尾に後退してしまい、終始ラティフィの後ろを走行し目立たないレースとなってしまった。雨が降ってきた47周目に素早くタイヤ交換していたが、インターミディエイトではなくソフトタイヤに履き替えギャンブル失敗。もしインターミディエイトに履き替えていれば12位くらいまでポジションアップしていたかもしれないが、ポイント獲得は無理な状況だった。

レース結果は以下の通り。ファーステストラップはとドライバーオブザデイはマクラーレンのノリスが獲得した。

Posted in Grand_Prix

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