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TIME GAPグラフでみるRd.11ハンガリーGP アルピーヌのオコンが初優勝!

2021年F1第11戦ハンガリーGP決勝が2021年8月1日にハンガリー ハンガロリンクサーキットで行われ、アルピーヌのオコンが自身初優勝を飾った。

スターティンググリッドは上記の順となった。
フロントローをメルセデスが独占、セカンドローをレッドブルが独占するグリッドとなった。

FIAデータ引用しグラフ作成

天候は雨、気温27℃、路面温度32℃のウェットコンディションでレースがスタートした。
1周目にボッタスがフェルスタッペンとペレスにクラッシュ。またストロールとルクレールのクラッシュで1周目に4台がリタイア。フェルスタッペンはクラッシュでマシンにダメージを負っているがなんとか走行を続けている。すぐにセーフティカーが入り次の周に赤旗が提示されレース中断。中断中フェルスタッペンのマシンを修復にかかるレッドブルチームだがフロアのダメージが大きく応急手当しかできない。

雨は止んで路面は濡れている状態で再スタート。全車インターミディエイトタイヤでピットからコースインしスターティンググリッドに向かう。先頭のハミルトンはスターティンググリッドに付いたが、2位以下の全ドライバーはピットインしミディアムタイヤに交換しピットスタートとなる。そんな中、ハミルトン1台しか並んでいないグリッドでシグナルが点灯しスタート。その後続々と2位以下のマシンがピットからコースインしていく。ハミルトンは1周回ってピットに入りミディアムタイヤに交換するが、全車に抜かれて最後尾の14位でコースイン。

ラップリーダーは1周目の混乱をうまく抜けて2位に浮上していたアルピーヌのオコン。2位はアストンマーティンのベッテル、3位はウィリアムズのラティフィ、4位に日本の角田! レッドブルのフェルスタッペンは11位、ハミルトンは14位の順。

ここからタイムギャップグラフを見てみると、レッドブルのフェルスタッペンは壊れたマシンでペースがあまり上がらない中、序盤は、抜くのが難しいハンガリーのコースでハースのミックシューマッハが壁になりフェルスタッペン、ガスリー、ハミルトンがミックシューマッハのペースでの走行を強いられている(①)。シューマッハを抜いたらペースが上がりハミルトンがピットイン。次の週にフェルスタッペン、がピットインするがハミルトンにアンダーカットされる。(②)ハミルトンはフェルスタッペンとガスリーのアンダーカットに成功し、ファーステストを連発して追い上げ角田の後ろまで迫るが、角田が頑張って4周ハミルトンを抑え込んでいる(⑤)。角田を抜いたらトップより早いペースで追い上げサインツに追いつくが、なかなか抜けない(⑥)。48周目にハミルトンは、ミディアムタイヤに交換し、周りのマシンのハードタイヤに対してタイヤの差で抜く作戦に出てピットイン。

ここからハミルトンはトップより早いペースで追い上げ、6周目にはアロンソに追いつく。がアロンソはチームメイトのオコン優勝のため、ハミルトンに抜かれないよう巧みなディフェンスし、10周にわたって抑え込む(⑦)。ラスト5周で抜かれてしまい、ハミルトンはすぐに中盤抜くことができなかったサインツをあっさり抜き3位に浮上(⑧)。だが2位のベッテルに0.8秒まで近づいたところでチェッカーフラッグ。みごとアルピーヌのオコンが初優勝を飾った。

もし、アロンソがあっさり抜かれていたら、ハミルトンは58周目頃(残り12周)には2位のベッテル、トップのオコンに追いついて優勝していたかもしれない(if)。アロンソはレース後オコンと抱き合って喜んでいた。このアロンソの活躍で、ファン投票によるDRIVER OF THE DAYはアロンソが選ばれた。

日本の角田裕毅は、16番グリッドからスタートし、1周目の混乱を上手く回避し一気に5位までポジションアップ。そのまま赤旗中断になり再スタートは5番手からとなる。再スタート前のピットインでラティフィに抜かれ6位となっている。ラティフィを抜くことができないまま23周目にピットイン。次の周にラティフィがピットインするが、角田はラティフィの前に出てアンダーカット成功。その後は前が開いておりトップと変わらないペースで走行していたが、40周目あたりにトップがタイヤ交換しペースが上がる中、角田はペースが上がらずガスリーに抜かれるが7位でフィニッシュ。入賞を果たした。

レースを2位でフィニッシュしたアストンマーティンのベッテルはレースフィニッシュ後、コース上でストップ。規定量の燃料サンプルを取り出せず失格となっている。
最終レース結果は以下のようになっている。
ファーステストラップはガスリーが獲得した。

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