F1スペインGP決勝での角田 裕毅の活躍をGAPグラフで振り返り。
下のGAPグラフの真ん中に一直線に並ぶ角田を基準に、他のドライバーが角田から何秒離れているかを表しており、角田より上に推移しているドライバーは角田より後方のポジション、角田より下で推移しているドライバーは角田の前方のポジションにいることを意味している。
【 第1スティント(ソフトタイヤ)】
スタート直後からピアストリ、ヒュルケンベルグを抜いてポジションアップ。
【 第2スティント(ハードタイヤ)】
10周目にハードタイヤに変えると、この第2スティントのペースが非常に良いペース。グラフで11~19周目までタイヤ交換をしていない上位のアロンソは右肩上がりになっており、毎ラップ約0.5秒角田の方が速いペース。アロンソがタイヤ交換した時には角田の後方でアロンソをアンダーカット成功!アロンソがソフトに交換後もアロンソに負けないペース(アロンソも横ばいに推移)。
前を行くミディアムタイヤのオコンより速いペースで走行しており、オコンがタイヤ交換を終えた14周目には2秒オコンの後方を走行していたが、20周目には1秒差、26周目には1秒差以内のDRS圏内を走行。だが抜くまでは行けず。
終盤物議を醸しだす周冠宇は第2スティントをハードタイヤに交換すると角田のペースが速く14周目に角田が周冠宇をオーバーテイク。その後も周冠宇を約8秒も引き離すほどの好走。
【 第3スティント(ミディアムタイヤ)】
第3スティントはミディアムタイヤに交換。このミディアムタイヤはハードタイヤよりペースが上がらず。
第2スティントでアンダーカットしたアロンソに対しては、角田より11周遅くハードに交換後、アロンソの方が毎ラップ1秒速いペース。49周目にオーバーテイクされてしまい、その後どんどん差を広げられてしまっている。
前を行くオコンとはほぼ同ペースだが、第2スティントで8秒も引き離した周冠宇がハード-ハードと繋いで角田を毎週1秒速いペースで追いついてくる。49周目には角田の後ろのDRS圏内に周冠宇が入ってくる。その後すぐに角田も前のオコンのDRS圏内に入って周冠宇を防御しつつオコン攻略を探る。54周目に角田はオコンのDRS圏内から外れてしまいストレートでDRSを使えなくなったところで、55周目のターン1で周冠宇がDRSを使って角田の横に並ぶも周冠宇がコースアウトする事件となった。
事件の後周冠宇は角田のDRS圏から外れることで、角田と同ペースで再度DRS圏内に入れないでチェッカーフラッグ。
【まとめ】
第2スティントのハードタイヤのペースがすっごく良かったが、その後ミディアムタイヤに交換してからのペースが良くなかった。
レース前、角田の持ちタイヤはソフト、ミディアム、ハード各1本としていたが、もしハードタイヤを2本持っていてソフト-ハード-ハードと繋いでいたら周冠宇は追いついてこなかったし、アロンソの前で、もしくはオコンの前で7位フィニッシュしていたのではないでしょうか?
タラればです!
それだけ角田の力強い走りを見れて本当に楽しいレース観戦でした。
が、最後の裁定でモヤモヤが残ってしまいましたね。。。